
ジョウロ・蒔き肥要らずの液体肥料栽培
葉物野菜も果実野菜(果菜)も育苗から収穫まで一本でできてしまう水耕栽培の秘密は液体肥料(液肥)。
水耕栽培の液体肥料として有名な液肥は「ハイポニカ」という商品名の肥料です。
初心者が悩む必要の無い万能タイプの液体肥料。
初心者におすすめの液体肥料・ハイポニカを中心に液肥の調合のポイントを解説します。
万能タイプのハイポニカ液体肥料

従来の土での野菜の栽培では、
野菜の成長段階に応じて「油かす」や「化学肥料」を『追肥』していくのが普通です。
ハイポニカでは栄養素の配合のバランスが絶妙で、
液体肥料の割合も濃度もほとんど同じ一定のまま、
収穫まで成長させることができるということです。
ハイポニカ液体肥料をネットで2セット取り寄せてみました。
ハイポニカの記載
【野菜・花の鉢植え・家庭菜園・水耕栽培に万能】
「家庭園芸専用ハイポニカ濃縮液体肥料」
- 完全な組成にするため2本入りになっています。
- 全ての植物に適したオールマイティ肥料です。
- 長期間栽培を続けても肥料バランスが安定しています。

写真のハイポニカ液体肥料は以前のパッケージバージョンの1リットルサイズ。
1セット分の中身はハイポニカA液が1リットルと、
ハイポニカB液が1リットルで、
合計は2リットルの液体肥料の原液でした。
その他のサイズに「ハイポニカ4リットル(A液B液で8L)」や「ハイポニカ500ml(A液B液で1L)」などがあります。
ハイポニカA液は透明な液体、
ハイポニカB液はオレンジ色で色付けされています。
「肥料(原液)は成分が安定していますので有効期限はありません。」との事。
液体肥料ハイポニカ
ハイポニカ液体肥料の作り方・濃度調整方法

ハイポニカ液体肥料を水耕栽培(水気耕栽培)で使う際には、
原液であるハイポニカA液とハイポニカB液を水で薄めて液体肥料として水耕栽培プランターを満たします。
通常は「希釈倍率500倍」で使用することを推奨されています。

500倍は例えば「10リットルの水に対してハイポニカA液20cc、ハイポニカB液が20cc」という使用量。
2リットルのペットボトルがあれば、「2リットルの水:ハイポニカA液4cc:ハイポニカB液4cc」で、それを5回繰り返せば10リットルの500倍(希釈)のハイポニカ液肥が出来上がり。
原液の計量にはスポイトが便利なので、
スポイトを別に用意しておくと良いです。
ペットボトルのキャップを締めて数回振って混ぜれば水耕栽培の液肥準備はOK。
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液体肥料による水耕栽培のコツ

水耕栽培でスポンジの上でタネから発芽させる時には、
野菜たちは水道水だけで発芽してくれます。
液体肥料は双葉を出した小さな苗をペットボトルなどで少し育てる時から使いましょう。
液体肥料の注ぎ足しについて

幼苗や若い野菜の苗の時は液体肥料はあまり減る様子が見られませんが、
大量に栽培する葉物野菜や背が高くなるトマトがある程度成長すると「ぐんぐん吸い上げて発散」するようになります。
葉っぱが増えれば増えるほど液体肥料水が吸い上げられていきます。
数日に一度様子を見るだけだった幼苗期と違い、
深めの水耕ポットの液肥が夜には朝の7割ほどになるので根が露出します。
液体肥料を根の上まで注ぎ足してあげましょう。
葉っぱの様子で液肥の濃度を調整しよう

一概には言えませんが、
上の写真のように水耕栽培で育成中の野菜の葉が「内側に丸まって」いる場合、
その野菜にとってハイポニカ液肥の濃度が濃いことを示していると言われています。
液体肥料中に溶け込んでいる窒素・リン・カリウムなどの栄養素が水分と同じ比率で吸い上げられて消費されていれば、
水耕プランター内の液肥の濃度は注ぎ足しても理論上は変わらないのですが、
そうであるとは限りません。

根・茎・新芽・花・実などで有効成分が違うのが植物なので、
各部位の成長期に必要な肥料分のバランスが狂うと、
葉っぱが教えてくれます。
あくまで目安です。
葉っぱに元気がなくなってきたら液体肥料の濃度を少し薄めてあげつつ様子を見てあげましょう。
日照不足であっても葉は丸まって育つことがあります。
家庭菜園は生き物を飼うのと同じ
家庭菜園×水耕栽培 Key Points
- 発芽に肥料は必要なし
- ハイポニカはバランスが良い液肥
- 元気がなくなったらちゃんと対応
茎や枝になる材料と花や果実になるエネルギー材料は違うので、
植物内部で使われる栄養分は時期によって違うようです。
ハイポニカが万能型なのは時期によっていろいろな肥料を変えて与える必要がなく結実まで通用するため。