
大きな株も支える宙吊り苗床
茎がしっかりしている野菜の苗を直接宙に浮かせるために自分で用意する野菜の苗床・土台の自作(作り方)のポイントやコツを解説していきます。
このサイトオリジナルの支持体であり苗床の土台として売っているわけではありませんので、100円商品を大胆にハサミで切り分けてアイデア勝負で家庭菜園してみましょう。
平面型水耕栽培プランター自作の準備物

家庭菜園で水耕栽培という方法でベランダ野菜を育ててみたいと考えた時に、水耕栽培プランターの構造について調べ始めました。
そして野菜の苗の根を「宙に浮かせる」ことができれば、培養土がいらない野菜作りができる、ということに辿り着きます。そんな仕組みが見えてきた時に、もう少し違う発想で水耕栽培プランターを作りたいと材料を探していた時のことです。
「脚」があって、上に穴を開いたようなもの…100円ショップをそんな目で歩いていた時にそれは売っていました。
「カラス・鳥よけネット」という商品でした。
ダイソーの鳥よけネットをどうこうする

本来は剣山の針のように、カラスやハト、ネコが居座らない上に向けて置いておく商品なのですが、考えてみると水耕栽培の土台に転用できるのです。
触ってみると樹脂製でぐにゃっと曲がり、はさみでカットでき、素材がゴムっぽいので切断面はトゲトゲしくありません。はじめは水耕栽培水槽の底上げのように使うことを考えていました。

脚の下にエアストーンを置くのにちょうどいいモノだったのです。脚の高さは約6センチで柔らかめの樹脂素材。「ネット」と名付けられている分、天井にはいい感じにブクブク空気が通り抜けるに十分な穴も開いています。
エアポンプのブクブクエリアに…「これ、水耕栽培の苗床にしてみよう。」
と、いうわけで、早速試作を開始してみることにしましょう。
オリジナル苗床土台の作り方

鳥よけネットの無数に開いた穴をそのままま野菜の苗床にすると、茎のしっかりした野菜では、ちょっと苦しくなってしまうので、ハサミで拡張し、1株用の苗土台を作ることにしました。
ハサミでも切れましたが、ニッパーでパチパチとカット。

カットしている工程自体をカット。
写真だけで説明不要ですね。
水耕栽培の苗床土台の活用法

試行錯誤の結果、防風ネットを足の部分に噛ませて中央の大穴にハサミを入れてオリジナルの苗床土台が完成しました。
この苗床土台はスポンジで挟んだ野菜の苗を突起を残した中央の穴に差し込んで使います。



(´-`).。oO 完璧でした。
培養土不要のエアポンプ栽培にぴったり

しっかりした苗床土台になったので、大きく育つ野菜の苗でも自重で苗が落ち込むことはありません。トマトやピーマンなどのナス科やマメ科はもちろん問題なし。
この土台での栽培に向いていないのはサニーレタスなどの葉っぱが自立しない葉物野菜と、ラディッシュなどの根菜です。
果実野菜(果菜)を育てる時は参考にしてみてください。
それから、タネを発芽させる時のための苗床については水耕栽培でのスポンジの使い方&加工のポイントページを参考にしてください。
考えたり工夫して育てるのが楽しい
家庭菜園×水耕栽培 Key Points
- 100円商品をアレンジして作る喜び
- もし有ればご利用しましょう
鳥よけネットという商品を加工した株・苗床の自作土台の作り方解説でした。基本的に脚があり、天井に穴が開けられれば土台にはなります。発泡スチロールなどで作ると見た目から貧乏臭いので、100円ショップにもし有れば活用してみると良いでしょう。