
不織布とマイクロファイバーで根を育てよう
植物の根を上手に育てるために水耕栽培で使われるのが「不織布」と「マイクロファイバー吸水布」で、プランターに効果的に使ったり、野菜作りを補助してくれる隠れアイテム。
野菜の根っこはとても重要で、根が乾燥して干からびてしまえばその株はもう諦めるしかありません。水耕栽培プランターの構造編として不織布と吸水布の使い方の予備知識を学んでみましょう。
マイクロファイバーの生地を水耕栽培に利用する

マイクロファイバーという素材の布は柔らかく繊維の細かい化学繊維で、手触りもよく、速乾性と吸湿性を持った布地。モジャモジャした大きさの繊維もあれば一般的なタオルと同じように見えるものもあります。
吸水力が抜群で、一方を水に浸しておくと布全体が湿っていく布なので、水耕栽培の根への保水や培養土への吸水に利用できます。
幼苗向け水耕ポットの活用例

写真のペットボトルは幼苗向けに自作した水耕ポット。
切込みを入れたスポンジの上で発芽した幼い苗は、少し放置しておくと水に沈んだ根が酸欠で腐る場合があります。根を伸ばしながら成長させるために、マイクロファイバーの吸水布により水没させる形ではない状態に植え替えをして過ごさせます。

マイクロファイバーの布はペットボトルの高さに合わせて細長くカット。
上の写真は解説用に赤いクリップを野菜の幼苗に見立てています。
白い部分は下記で紹介している不織布(ふしょくふ)。マイクロファイバーの布に直接根を巻き包むと、根がその場の繊維に食い込みすぎて下方へ成長しにくいので、白い不織布で布がヒラヒラ広がる場所まで根をガイドするようにしました。
苗に見立てている赤いクリップ部分は、適度にカットしたスポンジで包むようにしてペットボトルの口に押し込めば簡易ペットボトル水耕ポットの出来上がり。
詳しくは自作編にて。
培養土浸透型の水耕栽培にも大活躍

マイクロファイバーの給水布は幼苗用の簡易ペットボトルプランターだけではなく、培養土を使った水耕栽培プランターにも大活躍します。
上の写真はペットボトルをカットして作った培養土プランター。苗を固定する培養土を入れる前にマイクロファイバーの布地を接するように設置することで、培養土は常に液体肥料で湿ったようになります。
同じように平面型のプランターでも養液タンク内に給水布がぶら下がるようにすることで、いつの間にか養液が減っていた時も乾燥して全滅する心配がなくなります。
不織布はお茶パックからカット

マイクロファイバーの布は野菜の根が絡まってしまい、成長中の苗の根がまっすぐ下に伸びてくれないので根が突破する隙間の無い浸水素材でまっすぐ伸びるようにガイド。(上段解説済み)
100円ショップの「お茶パック」が不織布なので、これをカットして遮根ガイドにすると、根が上手く成長してくれました。
「準備編」ということで、水耕栽培に使えるマイクロファイバー・不織布の紹介と役割解説でした。
エアポンプを使わない水耕栽培サポート
家庭菜園×水耕栽培 Key Points
- マイクロファイバーの布の保水性・浸透性・揚水性を活用しよう
- 不織布と組み合わせるとGOOD
家庭菜園×水耕栽培なびは情報転載系まとめサイトではない本物解説サイト。知って考えて探して加工して試して…辿り着いた成功のカタチを解説しています。