
液体肥料タンクに生える「藻」について
インターネットで水耕栽培のことを調べている間に、液体肥料が満ちている場所全体が緑がかってくる事例をよく耳にするようになると思います。
緑色の「藻」の発生ですが、そんなに気にすることなのかな?少し考えてみましょう。
容器の中は緑の藻が自然発生

水耕栽培のプランターの設備は、食べられる野菜が実るくらい植物の生育環境が抜群の環境。
透明な容器で水耕栽培を始めると、早ければ1ヶ月、遅くても2ヶ月以内に、液体肥料が満たされた容器が黄色から緑色の水質に変わってくるのがわかると思います。
植物の発芽から開花、結実、収穫までの生育に必要な養分が全て入っているハイポニカなどの液体肥料は、「藻」にとっても抜群の生育環境ですので、水の流れのない水耕栽培の液体肥料容器を放置しておくと、どこからともなく藻が生育し、たいてい緑がかってきます。
エアポンプで藻も元気

藻類(そうるい)と呼ばれる単細胞植物の藻。緑色になるのは光合成をする葉緑体(クロロフィル)を持つためで、流れの無い池の緑の水がプクプク泡立っているのは「藻の活動」の結果です。
エアポンプの稼働で新鮮な空気が循環している上、水耕栽培プランターにはエビやタニシなど藻を食べる動物がいないので、液肥はどんどん濃くなっていきます。
水耕栽培の藻は放置すると良くないの?

藻自体に毒性はありませんが、果実野菜(果菜)はともかく葉物野菜は少し泥臭い葉っぱになるような気がします。
あまりにも濃くなったドロドロの藻の水は、液体肥料の肥料分が藻の成長に使われているので、液体肥料の栄養分が薄くなってしまう可能性があるかもしれません。
成分分析をしたわけではありませんが、藻を生やしても特にプラスになることはないので、取り除けるものは取り除いた方が良いかもしれません。
藻の発生を抑えるには「遮光」が有効

平面型の水耕栽培プランターであれば、培養土カゴを一旦外して掃除することができますが、ペットボトルの縦置き型水耕栽培ポットの場合、簡単な掃除もままならないので、藻の発生(成長)を抑制する措置を考えます。
「見たまま」なのですが、上の写真のように遮光することで藻の発生速度はかなり違うので、一手間かかるもののおすすめ。
水耕栽培を始める前に遮光しよう
家庭菜園×水耕栽培 Key Points
- エアポンプで藻は生えやすくなる
- 放置OKだけど濃すぎると肥料分に影響しそう
- 藻の抑制には遮光がベスト
水耕栽培未経験者のための「その先」のお話でした。放置でも構わないのですが、着衣が汚れたり不衛生なのでできる限り藻の発生を抑える遮光措置を施しましょう。