
土は使わないけど根の支えは必要
水耕栽培は野菜に合わせた形があります。
自立しない葉物野菜を育てる場合は、
砂や木くずのような茎を支えるモノを使うやり方があります。
水耕栽培を始める前に理解しておきたい事に軽く触れておきましょう。
根を支える保水石=土とは違う

ベランダで家庭菜園をする前に知っておきたいお話は「土」と「虫」のこと。
水耕栽培で使う可能性のある土は野菜の根を支えるためのものです。
保水力のある「おがくず」のようなものもあれば、
真っ白い軽石のようなもの、
丸いセラミックのボールの粒など、
野菜の根の性質にあった固定の培養土を使用します。
根を支え、液体肥料を保有させる目的の「培養土」。
見た目は同じような「土」のようですが、
汚れや臭いや虫の発生が「土」とは全然違います。
培養土は保水と根の保持に使われる支持体なので衛生的で腐敗しません。
ハイドロボール
アブラムシは少し寄ってくる

地面から遠いベランダというような立地もあり、
虫の寄り付きにくい水耕栽培の家庭菜園。
殺虫剤や農薬を使わない野菜を収穫できるのですが、
無菌室の植物生産工場ではないため多少は羽虫が寄ってきます。
人間が美味しく食べる植物は虫にとってもごちそうです。
葉物野菜はアブラムシが付いていたり、
トマトやイチゴの花には蝶々がとまっていたりするのが自然の世界。
ミミズやダンゴムシなどの土に住む虫は少ないものの、
水耕栽培でも小さな虫が野菜を食べに来るので、
収穫して食べる時は洗ってから食べるようにしましょう。
無農薬野菜がよくわかる

畑や花壇にするお庭の無い街暮らしの人の家庭菜園がベランダ菜園。
虫たちの住処になりにくい水耕栽培でも葉物野菜は穴あき野菜になります。
なぜなら農薬を一切使わない普通の状態の野菜だから。
時々、虫の呼吸器を詰まらせて退治する粘着質の無農薬殺虫液を使ったりするかもしれませんが、
いつの間にやらかじられているのは良くある話。
でも、土の畑より全然クリーンなんです。
ぜひ趣味と収穫を兼ねて家庭菜園を経験してみてください。
毒のない殺虫剤「粘着くん」
ベランダ栽培前に知っておきたいこと
家庭菜園×水耕栽培 Key Points
- 保水と根の支持で軽石を使う場合がある
- 土と違い液体肥料栽培に病原菌は少ない
- 蝶やアブラムシは飛んでくる
微生物が繁殖しにくい「土」のない水耕栽培は、アパートやマンションのベランダでの野菜作りに最適。土ぼこりも舞わず、肥料の臭いもせず、虫も発生しにくいので、ベランダを共有するお隣さんにも優しい栽培方法です。