水耕栽培の根が呼吸できる空間を確保する - 家庭菜園 野菜の育て方 ナビ -

【家庭菜園 野菜の育て方 ナビ】 - 第2章 水耕栽培プランターの構造

 

水耕栽培の根が呼吸できる空間を確保する

■ 水耕栽培装置で「根に呼吸をさせる仕組み」を理解する

 

前ページの「根に必要な空気をどうするか?」では野菜の茎を「支持」するための培養土を紹介しました。
それには2つの意味があります。

1つは野菜全体の身体(茎や根)を支える根付かせるための「苗床財」として。
そして、もう1つの役割は水分に触れつつも、同時に空気に接することができる「素材」としてです。

それでは、前ページの培養土を使った場合と、土を使わずにスポンジなどで茎を支えた場合の「根の呼吸」に関する水耕栽培プランターのしくみと構造パターンを紹介していきます。

 

 

 

 

ハイドロボールやバーミキュライトなどの培養土を使った時の植物の根の呼吸スペース

■ 培養土使用タイプの水耕栽培装置での「根に呼吸させる仕組み」

 

前ページで紹介している各培養土を使った場合の水耕栽培のプランターでは、土の間に含んだ空気(酸素)に根が触れる形で呼吸をしています。
培養土自体も上方が乾燥することで、ハイポニカなどの液体肥料(液肥)の水分を重力に逆らい、乾いた部分を湿らせる自然現象を利用しているのです。

土の粒子間は狭く、広い場所から狭い場所へ水分が移動する「毛細管現象」によって、培養土は液体肥料と接していさえすれば常に適度に空気と水分を有した状態を保持してくれるのです。

そのために必要なのが、保水力や通気性をバランス良く確保できる素材である前ページの「培養土」だったのですね。
これがべったりする粘土質の土であれば、空気や液体肥料の巡りが悪く、根は干乾びてしまうか窒息してしまいます。

 

培養土は植物(野菜)の根を支持するためだけでなく、空気と液肥を保持する役目を果たしています。
そのため、「水耕栽培」といえど、植物の根の根元(茎との境目)あたりまでの高さまで液体肥料を満たしてしまうと、すぐに根腐れすることはありませんが、植物の成長速度は遅くなってしまいます。

ハイドロボールなどで観葉植物などを育てる時も同じで、水(液肥)は根元までなみなみと注いではいけません。
ハイドロボール同士が接しているので、下から徐々に湿っていく関係としてうまく液肥と空気のバランスが取れた状態で植物は根を伸ばしていくのです。

 

 

■ 培養土を直接液体肥料(液肥)に浸ける方式

継続的に液体肥料を培養土に湿らせるような形にするにはどうしたら良いでしょうか?
ひとつは水分が染み入る網やカゴ状の物にハイドロボールやバーミキュライトなどの培養土を入れ、それを直接液体肥料の中に浸ける方法があります。

 

水耕栽培 養液栽培プランター 写真画像【家庭菜園 野菜の育て方 ナビ】 - 第2章 水耕栽培プランターの構造 水耕栽培 養液栽培プランター 写真画像【家庭菜園 野菜の育て方 ナビ】 - 第2章 水耕栽培プランターの構造
水耕栽培 養液栽培プランター 写真画像【家庭菜園 野菜の育て方 ナビ】 - 第2章 水耕栽培プランターの構造 水耕栽培 養液栽培プランター 写真画像【家庭菜園 野菜の育て方 ナビ】 - 第2章 水耕栽培プランターの構造

 

観葉植物などのハイドロカルチャーは逆にクリスタルガラスにハイドロボールを入れ、底から1~2センチくらい液体肥料を入れる形で継続的に根に水分が届くようなスタイルで水耕栽培を達成しています。

野菜の水耕栽培でも可能ですが、単に葉っぱを見るだけの観葉植物と違い、もっと根を大きく育てて養分をいっぱい吸い込ませてあげるために、水(液肥)が自由に出入りするカゴを液体肥料の水槽の中に半分ほど沈めるような形で野菜の苗を育てるスタイルが収穫の効率が上がります。

液体肥料の中に直接浸けるのですが、植物の茎まで液体肥料の水面が来ないように、適度に水面を調整してあげなくてはなりません。
培養土を入れたカゴが植物の発散や温度による蒸発で水面から離れてしまうと、植物は枯れてしまいますので、時々水面をみて液肥を補給してあげなくてはなりません。

 

 

■ 培養土へ吸水布で液体肥料養分を送る方式

直接液体肥料の水面に培養土入りのカゴを浸ける方法の他に、マイクロファイバーなどの吸水布を培養土内までくくりつけ、一方を液体肥料の中に浸けて養分を吸水させる方法があります。

 

水耕栽培 ペットボトル養液栽培 写真画像【家庭菜園 野菜の育て方 ナビ】 - 第2章 水耕栽培プランターの構造 水耕栽培 ペットボトル養液栽培 写真画像【家庭菜園 野菜の育て方 ナビ】 - 第2章 水耕栽培プランターの構造
水耕栽培 ペットボトル養液栽培 写真画像【家庭菜園 野菜の育て方 ナビ】 - 第2章 水耕栽培プランターの構造 水耕栽培 ペットボトル養液栽培 写真画像【家庭菜園 野菜の育て方 ナビ】 - 第2章 水耕栽培プランターの構造

 

この場合、液肥が自然蒸発などにより水面が離れ、培養土をが下がっているカゴに接していなくてもカゴから垂れ下がっている吸水布が根や培養土を乾燥から守ってくれます。ただし、根を支える支持土壌の粒が大きい場合、毛細管現象が働かないため、養分(水分)のある場所に根が伸びる前に根が枯れてしまう場合もあります。

根の呼吸に関しては液肥で水没するような心配はないので十分確保できる水耕栽培スタイルです。
液肥がしっかり根に届くように、基本的には根を埋めている培養土容器を直接液肥の水面に触れさせ、保険として培養土から吸水布を垂らすような運用が理想的かもしれません。

植物の成長に伴い、培養土の底から、根も伸びて液体肥料の中に垂れ下がることになります。
底から下の空気の確保はそんなに必要ではありませんので、伸びた根は水中で自由に伸ばしてあげてください。

 

 

 

 

培養土を使わずにスポンジで野菜の茎を挟むだけの構造の根の呼吸スペース

■ 培養土を使わないタイプの水耕栽培装置での「根に呼吸させる仕組み」

 

バーミキュライトやハイドロボールなどを使わずに、野菜の茎をスポンジで固定して、露出した根をそのまま液体肥料にさらすスタイルの水耕栽培プランターのスタイルも可能です。

 

水耕栽培 ペットボトル養液栽培 写真画像【家庭菜園 野菜の育て方 ナビ】 - 第2章 水耕栽培プランターの構造 水耕栽培 ペットボトル養液栽培 写真画像【家庭菜園 野菜の育て方 ナビ】 - 第2章 水耕栽培プランターの構造
水耕栽培 イチゴの養液栽培 写真画像【家庭菜園 野菜の育て方 ナビ】 - 第2章 水耕栽培プランターの構造 水耕栽培 トマトの養液栽培 写真画像【家庭菜園 野菜の育て方 ナビ】 - 第2章 水耕栽培プランターの構造

 

この場合、野菜の苗はしっかりと茎が成長するものでないと、うまく茎を挟んで立ちません。
レタスなどの葉物野菜などは「茎」というより「葉」が植物のような構造ですので、培養土を使わないタイプの水耕栽培装置では上手に育たないと思いますので、トマトやナスなどの「茎性」の植物野菜を育てる時の参考にしてみてください。

 

さて、根を液肥に直接触れさせる水耕栽培方式では、触れない位置にある根は乾いて枯れてしまいます。
そうかといって、緑化した「茎」と言える部分までどっぷりと液体肥料の中に浸けてしまえば、水中の根は呼吸ができずに成長スピードが落ちます。これはエアレーション(空気ポンプのブクブク)をかけていても同じで、茎のラインまで液体肥料の水下に浸けたままにしてはいけません。

水面は少し、根の付け根から下に来るように気をつけて液体肥料の水面や水量を考えてあげましょう。

 

 

 

 

 

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